東日本大震災から10年を迎える今年。いまも帰還困難区域である大堀地区の伝統的工芸品である大堀相馬焼の作陶を再開した窯元数は11窯元あります。(浪江町ホームページ掲載窯元+休閑窯)。震災前は23窯元(浪江町ホームページ記載による)あった窯も約半数となりました。相馬中村藩代からの歴史ある相馬焼の伝統には、相馬駒焼と大堀相馬焼の2つの系譜がありますが、その内の1つ相馬駒焼の伝統は途絶しました。一方、大堀相馬焼も震災後に作陶再開した窯元は半数となり、次代の後継者が明確になっている窯元も少ない中、震災後10年を経た現在、新しい大堀相馬焼のかたち、在り方をめぐって各窯元の模索と試行は今も続いています。今回、作陶再開した全11窯元の現在の作品を集め、展示販売を通じ伝統的な「青ひび・走り駒・二重焼」だけにとどまらないモダンな感覚ある大堀相馬焼の《新しい大堀相馬焼の色とかたち》を広く多くの方にご覧いただける機会を提供します。
※震災10年の大堀相馬焼(エスパル郡山での展示)は終了しました